介護施設勤務との違い
病院勤務か施設勤務か
介護士としてのキャリアを歩んで行く場合、その勤務先が病院になるのかそれとも介護施設となるのかの違いはとても大切です。それといいますのも、端的にいえば病院勤務の介護士の方が施設勤務の介護士に比較して待遇が良い場合が多いのです。また近年は病院が老人ホームも同時に経営する場合も多く、病院勤務の介護士というのも立派なキャリアの選択肢ですので、その具体的な内容について押さえておいた方が今後の選択肢が広がって良いでしょう。
病院勤務の場合の仕事内容
まず病院勤務の場合と施設勤務の場合の仕事内容ですが、実は大きな違いはありません。ただし、そこに求められる心構えや意識は異なってきます。それというのも介護が中心の施設と異なり、治療との連携の中で介護がある病院の場合は介護士も看護師や介護福祉士など他の専門家との連携が大切になります。つまり介護士だけの都合で相手の対応をするわけにはいかなくなるのです。
施設勤務の介護士と比較すると仕事における裁量の幅は多少狭いといえるかもしれません。しかし、それは責任が軽くなったということでは決してなく、むしろ他の専門家との連携が増える分意識すべき事柄や受け持つ部分への責任はより重くなるといえます。特に患者の健康への気配りは、施設以上に求められるかもしれません。
病院勤務の場合の待遇
病院と施設とでは、介護士の給与は若干ですが病院の方が高い傾向にあります。これは病院の方が経営母体が大きかったり、あるいは治療費等を含めて収入が大きく一般の介護施設よりも経営が良好な場合が多いためと考えられます。ただ、現場で働く時の給与は病院の方が良くとも、病院勤務の場合キャリアパスがほぼありません。施設勤務の場合は介護士から管理職、あるいは施設の責任者というキャリアパスも描けますが、病院ではそのポジションには医師や看護師がつきます。介護士が病院で求められていることは、あくまでも現場での活躍なのです。
看護師との連携と介護士の役割
病院勤務の場合に介護士が気をつけるべきポイントが一つあり、それは自分の役割を明確にすることです。もともと介護という概念自体が看護から生まれていますので、介護士の行う仕事の大半は看護師も行えます。しかしその逆に、看護業務の中でも医療行為に該当するものは法律上介護士はほとんどやってはいけないことになっています。そのため、ともすると自分は看護師の下なんだと感じてしまったり自分の病院での役割を見失ってしまう場合があるのです。
しかし介護士と看護師どちらが偉いということはないので、それを忘れないようにしましょう。
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