相手に合わせることがポイント
信頼関係を築くテクニック
介護士が活躍をしていく上で、信頼関係の構築はとても重要なテーマです。特に病院勤務の介護士の場合、患者だけではなく看護師や介護福祉士、さらには医師とも信頼関係を結び良い人間関係を築いていかなければなりません。
このことに難しさや不安を感じる方もいますがあまり心配はいりません。というのも人間が相手と信頼関係を築くにはポイントがあり、そこを押さえれば良いからです。そしてそのポイントとは、相手に対して共感を示すことです。人間は自分と相手の考えることがあまりに食い違っており、理解し合えない存在と思ってしまうと信頼関係を築けません。だからこそ、多少意見の違いはあってもベースは同じように考える人間なんだということを相手に示すことで人として根本の部分で信頼関係を結べます。
相手の感覚に合わせる
共感を示し信頼関係を結ぶ方法ですが、まずは相手と同じ感覚を得ることが大切です。特に相手が五感の中でどの感覚を重視しているのかがわかると共感を示しやすいでしょう。人間には視覚的な認識を重視する人と聴覚的な認識を重視する人、そして皮膚感覚や嗅覚、味覚などの身体的な感覚を重視する人の3タイプに分かれるといわれています。そして相手がどのタイプか見抜ければ、自分も意識的に相手と同じ感覚を重視するようにすることで自然と信頼関係を築けます。
例えば相手が視覚的な感覚を重視する人で、その人とお花見のことを話題にする場合は、お花見の喧騒についてや小春日和の暖かさなどについてではなく、桜の綺麗さや花見会場の風景についてを話題に出すようにするなどです。
相手の言葉を繰り返す
もうひとつ、相手の言葉を繰り返すことも有効です。一般にオウム返しといわれる手法で、相手の発言を復唱することできちんと話を聞いていることを示す効果もあります。また仕事のコミュニケーションとして、相手の指示を復唱したりその発言を要約して適切な理解ができているか確認するなどの姿勢は、間違いを減らし考えの共有度合いを深めますので非常に有効といえるでしょう。
動作やリズムを合わせる
もう一点、相手との動作やリズムを合わせることも大切です。少々極端な例ですが、患者の容態が急変し皆が慌てふためいている中で一人だけ意味なく極端に動作がゆっくりな人がいたとしたら周囲からどう思われるでしょうか。おそらくはあまり歓迎されないはずです。逆に病院内が落ち着いていて周囲もゆっくりしたいというタイミングで1人バタバタしている人がいても違和感を感じてしまうでしょう。このように人間は動作のテンポやリズムがずれている人に対して不安や不満を感じてしまう特性があるのです。
信頼関係を築くためにはなるべく周囲のテンポ感を読み、周りのリズムを崩さないようにすると良いでしょう。
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